薪ストーブで冬眠したい

のんびり楽しく暮らしたいです。主に薪ストーブライフ(ドブレ640CBJ)、料理、家作り、子育て、アウトドア、音楽について、 日々感じたことや調べたことを備忘録的にアウトプットしていこうと思います。 静岡県中部。

薪ストーブで冬眠したい

薪は上下どちらから割るか

割るとき気にしてますか?
自分は最近までそんなこと考えずに割っていました。(まぁ薪割り機メインで力づくで割ってますからね…)なんで今更そんな話、というのは最近読んだ本(注1)にこんな記述があったからです。

「できるだけ材の上から根本に向かって材を割ります。つまり、元口ではなく末口を上にして割ります。」

ちなみに…

 

  • 木の根っこに近い部分:元口
  • 木の太陽に近い部分:末口  と呼びます。

f:id:mishimasaiko:20170731170911j:plain↑ こんな感じです。木にもよりますが枝の出る方向、節穴の上下、幹の太さの違い、年輪の詰まり具合などで大体判断できます。

f:id:mishimasaiko:20170731171602j:plain↑ これはちょっと分かりにくいけど、枝の出る方向からおそらくこうでしょう。

で、薪割りの話。あれ?自分の知っているのとちょっと違うぞ。
例えば雑誌「ちるちんびと別冊薪ストーブ年鑑2017」(注2)のなかでも薪割りについて記事があるのですが、その中では

「玉切りした木を根のほうを上にして薪割り台に置く」

と記されています。
どっち!?笑

■ネットで調べてみる
このテーマで検索をかけたところ、いくつかのブログがヒットしました。
晴耕雨読さん
薪の割り方!木元竹末 | 晴耕雨読
・農業体験インストラクターごんちゃん奮闘記さん・田舎暮らしを満喫!地方創生ブログさん

みなさんに共通するところとしては、「木元竹末」という言葉のもと、「元口を上にして割る」方が多いようです。

■その理屈は?
手持ちの書籍やネットを検索してみたところ、これぞという真実には辿りつきませんでしたが考えられるところを書いておきたいと思います。以下、自分の考えた推測ですのでよろしくお願いします。

推測①「元口のほうが硬いから?」
京都新聞 木林学ことはじめ」さんによると元口のほうが密度は高いとのこと。
京都新聞|木林学のススメ前編
つまり堅さの比較では元口>末口と想定。硬い部分=それ相応の強い破砕力が必要。斧をふるう際、一番破砕力が発揮されるポイントは、直接打撃が当たる面であるとして、硬い面である末口を割るためには末口を上にするほうが効率的という理屈?

 推測②「年輪の密度の問題?」
一般に根本のほうが太く、末端にいくほど細いので、年輪や繊維が末口のほうが密集化している?よって元口のほうが刃が入りやすいという理屈。ただしこれは推測①と矛盾する。 

■結論
いろいろ調べてみましたが、結局「木元竹末」がなぜ良いのかは分かりませんでした。
また逆に「末口を上に」という説も見かけませんでした。唯一、根拠に触れた情報として「日本植物生理学会」内のページにて以下の記述を発見。

残念ながら科学的に実証された報告等は見あたりませんでした。製材の専門家も,経験則として,木は元口から割るものであると言っており,木理等が関連していると思うのですが,木材組織の方面でも,こうした検討はされておりません。竹の割り方も,維管束の走行に関連していると思いますが,実証はされていないようです。

経験則に基づいて口伝されてきたようで、根拠は明確ではないようです。したがって、今回はどちらにせよ謎が残る結果となりとなりました。

※注1
ちなみにこの本はお世話になっている愛研の大屋さんにご紹介頂いた本で、チェンソーワークのみならず運び方や薪割りについても触れられてとても勉強になります。実用書でありながら書き手の欧米的な思想も感じ取る事ができ、読み物としても面白いのでおすすめです。

「なぜ?」が学べる実践ガイド 納得して上達! 伐木造材術

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  • 作者: ジェフ・ジェプソン,ブライアン・コットワイカ,ジョン・ギャスライト,川尻秀樹
  • 出版社/メーカー: 全国林業改良普及協会
  • 発売日: 2012/09/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

※注2
みんな大好きチルチンびと。今回の別冊薪ストーブ年鑑においても薪ストーブ導入からメンテナンスまでイラストで分かりやすく解説されています。紹介される機種数が少々少なく(ドブレは740CBJとビンテージしか紹介がありませんでした)、ラインナップとして物足りなさがありますが総合的にはとても良い内容です。これから薪ストーブを導入したいという方は良いと思います。

薪ストーブ年鑑2017 (チルチンびと)

薪ストーブ年鑑2017 (チルチンびと)

 

 ではまた次回もよろしくお願いいたします。