薪ストーブで冬眠したい

薪ストーブのある暮らしについて情報発信します。ときどきる育児ネタ。静岡県中部。ドブレ640CB

ウッドデッキを本気DIYした

今年、家を新築した際に「やっぱりウッドデッキ欲しいよね」という希望があったのですが、なんせそこはそれ、ご予算的な問題もあるわけで…「じゃあ、後でDIYで作ればいいか」なんて軽く考えていたわけです。

で、引越から早4ヶ月。そろそろやらねばなりません。

今回はうちの親父殿が「俺がやるよ」と意気込んでおられたので、全面的にお任せ&私はお手伝いに回りました。 

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設計
最初はJW-CADで描き始めたのですが、何度か手直しするうちに

 

手書き図面になりました。笑
というのも、今回はウッドデッキでそこまで複雑な構造物でもなく、それならむしろ鉛筆でササっと修正が出来るアナログさが逆に効率的という判断です。

 

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今回のサイズはざっくり奥行1800×幅4100くらいのウッドデッキになります。

素材
これも相当迷いました。ネットで調べると様々なデッキ材が販売されており、かつコスト、耐久性はもちろん、硬さ(踏み心地)、加工性も千差万別であり、迷う要因は多かったです。(ちなみに樹脂は論外。ウッドじゃないし。)正直、この材質の比較をはじめたらそれだけで記事が一つ出来るって感じなので、ここは敢えて割愛しますが、 最終的には「とにかく耐久性が良く、20年持たせる」という気合でイタウバに決定しました。樹の油分が多いというのも実に魅力的でした。(オリーブ材とかチーク材とか大好きです。)ただ、その分コスト高なので、木材の材料費だけで10数万になりましたが、まぁその分長く持てば。

施工開始(整地)

↓ 先ずは施工部分の芝生をはがします。そしてしっかりとした地盤を作るために掛矢で叩きます。地味に力がいる作業です。 

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施工(基礎)

 ↓ 図面で決めた束石の位置に大まかな下穴を掘ります。そして後でモルタルをひくので、砂利を撒きます。ちなみに今回使った砂利の量は軽く20袋以上です。

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↓ 念のため水糸を張って、束石のレベル、位置の確認・微調整を行います。束石も仮置きしておきます。基礎自体の水平や位置の精度がその後の仕上がりに影響するのでとても慎重になる作業です。

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施工(コンクリート打ち)

↓ モルタルを練って、仮置きした束石の下に入れながらを固定していきます。当然、水平、レベルが狂わないように慎重に作業します。

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↓ 次はミキサーを使って本格的かつ大量にコンクリートを練ります。砂利を引いた場所にベタ打ちします。もうこの作業も家づくりの中で何回もやっているのである程度傾斜をつけ、滑らかに仕上げすることができました。なんで業者でもない個人宅に電動のミキサーがあるかは秘密です。笑

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施工(木材の塗装)

↓ 今回届いた(宅急便とかではなく西濃運輸)、イタウバ材です。プレカットされていないので、レンタルした電動丸鋸でカットしてあります。また、塗装はステイン系の自然塗料を2度塗りしています。残念なことにそれらの工程の写真を撮り忘れてしまったのが悔やまれます。右、カットした角材を束石に立ててビスを打っていきます。

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施工(組み立て)

↓ ここでも念入りに水平をとっていきます。しっかり水平のレベルがとれたら根太を張っていきます。

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施工(床板貼り)
↓ いよいよデッキ材を張ります。ハードウッドの中では比較的加工性の良いイタウバですが、さすがにビスを直打つはできないので、ドリルで下穴を開けてからビスを打ちます。また鉄のアングルを冶具代わりにデッキ材同士のスペースを空けつつ打っていきます。(水はけや通風性のため)

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↓ 末端もきちんと電ノコで切って、化粧板を当てて処理します。土足で作業したので汚れていますが最後にきちんと拭き上げるので問題ありません。

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↓ 室内から望む。室内の床板と向き、レベルを揃えてあるのであたかも部屋が広くなったような印象になりますね。

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 ちょっとした工夫

 ↓ デッキ面にビスが出ていると見栄えが悪く、雨がたまったりしてビスを中心にした腐食の原因にもなるので埋めます。ドリルで穴を空けたら、専用の工具で円柱に切り出した材をボンドをつけて埋める。ノコギリできれいにカット。必要ならば紙やすりがけ。という感じできれいに仕上がります。

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■ほぼほぼ完成

↓ 実は最後にもう一回自然塗料を塗る工程があるのですが絵的に地味なので割愛。きれいにお掃除して拭き上げたらいよいよ使用できます。(写真では思わず座ってコーヒー飲んじゃってますけど。)

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まとめ

本気DIYによるウッドデッキ作り、いかがだったでしょうか。けっこうイケてる物ができたんじゃないでしょうか??

ウッドデッキをDIYされる方は多いと思いますが、作業の習熟度・材質・工法・仕様とこだわれば本当にキリがなく、あまり一般化した意見は言いにくいのですが、一つ言えることがあるとすれば、「なにはともあれ基礎が命。」ってことですかね。
今回、整地と基礎のレベル・水平を取るのに大変な神経を使いましたし疲れました。(といっても今回主に苦労したのは自分ではありませんが…)

あとやっぱりこの面積だとセメントはミキサー車頼みたいですね。電動のコンクリートミキサーでは容量が足りず、何回も何回も稼働させなければなりませんでした。

いろいろな面を考慮すると、当たり前ですが業者に頼んだほうが楽です。ただし、今回の仕様で業者に頼んだならば一体いくら掛かったかというのも恐ろしいところ。今回DIYするにあたって掛かったコストは20万くらいなので、おそらく業者にお任せだと4~50万は掛かったと思います。(ちなみに最終的にフルカットにしましたが、新築時の外構の見積もりは門扉等も入れて135万でした。)

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ということで、今回は普通にDIY記事でしたが、とにかく
「 楽しそうなことは、なんでも自分でやってみよう。」
というのが当ブログの精神です。それではまた来週。Enjoy your life !